不安症の治療と補完代替療法

今日は不安症の治療について、森岡神経内科 森岡壯充先生の文献を紹介したいと思います。

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私が行っている不安症の治療

ステップ1:不安とは何かを知る

不安の治療はまず、不安というものを理解していただくことから始まります。不安はない方がよいと考えている人が多いと思いますが、不安がない場合、人はどうなるでしょうか?たとえば癌の症状が出ていても、たいしたことはないと思い受診しないでいて手遅れになることがあります。他者とのかかわりでは、周囲の人のことを気にしないと社会適応が難しくなり、人としての成長ができなくなります。つまり適度の不安は人にとって必要なものですが、不安・恐怖が心に強く残ってしまった場合(恐怖条件づけ)や、不安・恐怖に心が対応できず消し去ることができない場合(恐怖消去障害)は、日常生活に支障が生じるため治療が必要になります。

ステップ2:不安症の原因を知る

次に不安症の原因について理解していただき、治療を行います。原因としては生活上のストレスが大きい場合、考え方の偏りや不安になりやすい性格の関与が大きい場合、また、それぞれが関与している場合があります。生活上のストレスの関与が大きい場合は、ストレスを軽減することで状態は改善します。例えば過重労働が原因となっている場合は、仕事の軽減で改善していく場合があります。

ステップ3:精神療法

考え方、性格が関与している場合は、それぞれに適した精神療法を行います。一般的に不安は目的のある、夢中になれる行動をしているときは軽減します。具体的には、仕事や家庭はもちろん、楽しいこと・嬉しいこと・癒されることといった、趣味などに没頭することが大切になります。行動しないで頭の中で不安・恐怖をなくそうとすると、逆にそれにとらわれてしまうために不安・恐怖は強くなりますので、逆効果になることもあります。

ステップ4:薬物療法

精神療法による改善には時間がかかりますので、初診時の強い不安の軽減には薬物療法が有効です。不安・恐怖を軽減する薬物には、早期に不安を軽減できる抗不安薬と、ゆっくりと効果が現れて長期的な効果が期待できるSSRI、SNRIなどの抗うつ薬があります。薬物の使い方は、長期的な改善を考えてSSRI,SNRIをベースに用い、初診時の患者さんは強い不安・恐怖に苦しまれていますので、即効性の抗不安薬を併用することが多いです。抗不安薬は依存しやすいこともありますので、先で薬の減量・中止をしやすい作用時間の種類のものを、できるだけ必要最低限の量を使用します。ある程度の期間、安帝が得られれば、患者さんと相談しながらゆっくり減量して中止します。

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ここからは、私の私見を述べたいと思います。

統合医療の観点では、精神科専門療法はもちろん大切ですが、症状の根本原因は、心因性と身体因性のものがあり、心因性が「こころ」に原因があるのに対し、身体因性は「からだ」に原因がるもので、それぞれに対して治療のアプローチは異なるべきです。

例えばストレスはそのまま放置しておくと、内因的な精神活動は鈍麻していき、精神的には「抑うつ状態」になり不安や不眠、苛々、恐怖や強迫観念、意欲の低下などの症状が現れ、身体的には潰瘍、振戦、頭痛、身体の張り、口渇感、倦怠感などの症状が現れることが多いです。

上記論述にあるように適度な不安は自己防衛反応や社会適応のために必要です。ストレス軽減のためには関与している原因を軽減することが大切なのは言わずもがなですが、しかし社会活動や家庭内での生活での活動では、そう容易にストレスの原因となっているストレッサーを軽減することは難しい場合があります。

その場合はストレッサーの軽減は、社会活動や家庭内での活動に影響が出ないようできる範囲で行い、その代わり、時間管理の工夫をして(時間管理で大切なことは「優先事項」ではなく「後先事項」が有効で、しなければならないことを優先するのではなく、「しないでおくこおとは何か」を考えて行動することで時間に余裕が生まれます)、心理カウンセリングやヒーリング・セラピーなどの「補完代替療法」を受けてみることをお勧めします。

運動の習慣がない人がストレス発散のためウォーキングをしても、楽しくなければかえって疲れるだけですし、ストレスが原因で不眠症になっている人には睡眠をとろうにも気が立って熟睡は困難で、眠れないことにかえってストレスになるだけの場合が多いです。

心因性のストレスの場合は、誰かに自分の悩みや愚痴を聴いてもらったり、問題解決のヒントを得ることで気持ちが楽になることがあります。それには、プロの心理カウンセラーに思いの丈を話し、心の浄化を行い、悩みを客観的に整理することでストレスが解消します。その他に、潜在意識にアプローチする催眠療法や、レイキやスピリチュアルヒーリング、カラーセラピー、音楽療法、アロマテラピーなどが効果的です。

身体因性のストレスの場合は、食事療法(断食療法、マクロビオテック、薬膳、生食療法)、サウナ、コロンクレンジング、温泉療法、タイ式マッサージ、ヨガ、リフレクソロジーなどが効果的です。

これら補完代替療法と精神科専門療法を合わせて受療する「統合医療」を実践することで、その相乗効果で自分らしく副作用のない治癒・改善に向かうことが期待できます。

私が運営している

『メンタルケアマッチングサイトこころの架け橋』では、補完代替療法のプロの心理カウンセラーやレイキのヒーラー、人生相談、恋愛相談、霊視霊媒など様々なケアラーが在籍しており、ご利用者様個々人に合わせたセッションを提供しています。

日常のストレスにお困りの方は、ぜひアクセスしていただき、心の浄化を図っていただければと思います。

 

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